マスカット基金
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マスカット基金とは
国際耕種株式会社は1984年の創設以来、中近東やアフリカの乾燥地域を中心に活動を行ってきました。当該地域の発展途上国における農業、林業、農村開発、地域計画、環境保全関連などの分野で技術協力に参画してきました。こうした活動の中で痛感した事は、発展途上国での地域住民の生活改善や福祉の向上を図るには、地域住民の持続的かつ主体的な参画に基づいた活動が不可欠であり、そのためにも適正規模での事業こそが重要であるということでした。早急な提案や現地の経済状況を無視した支援、資金提供などはかえって地域社会のシステムを壊していく可能性があると考えてきました。このような認識に立ち、我々が出来る「草の根レベル」での協力・共同事業が行えないものか、またそのような活動の中から今日の国際協力の問題点や改善点を探ろうと考えるようになってきました。そして、1997年にオマーンの首都マスカットに有志が集まり、自分達の力で出来る範囲で草の根レベルの協力を実施しようと決意し、皆から資金を募り「マスカット基金」を設立しました。当基金は、NPO/NGOなどの地域に根ざす組織と直接共同作業を行い、小規模ながらも地域住民の切実な改善要求に沿った持続的な活動を実施しようとするものです。
事業内容
当基金は主として「住民参加」「適正技術」「スモールスケール(あるいは適正規模)」「持続性」「主体性」「地域特性」などといったキーワードに沿った、より良い途上国支援や地域づくりを目指しています。 また、当基金には国際耕種株式会社を既に退社した出資者達が、現役時代に出会った人達の思いを結実させたいという強い想いも込められています。主な事業内容は、以下に示す通りです。
- 住民活動実施組織の発掘・育成:これまでの現地における活動経験や交流関係を生かしながら、地域活動を行っている現地NGOやNPOの発掘・育成を行います。それらの組織と一緒に現地のニーズを基に意見交換を行い、より効果的且つ現地事情に応じた支援の方法を探ります。
- 各種団体との協働事業・技術協力:協力関係を築きあげたNGOやNPOが実施する住民の生計向上や地域の環境保全を目指す事業で協働し、協働を通して必要性が明らかになった技術・資金の提供を行います。同時に、海外援助機関からの資金を得るための支援なども行います。
- 国際協力で活躍していく日本人後継者の育成:今後、国際協力分野で活躍できる若手人材を発掘し教育します。また、有為な人材を海外で活動している知人や友人に紹介し、住民との交流や現場での実践的な作業に参加してもらいます。
- 当基金の活動を通して得た情報の公開と支援手法の提案:当基金の活動内容や得られた情報を公開します。また、今後の国際協力の在り方を考えながら、限られた資金であっても真に地域住民の役に立つような効果的な支援が出来るような手法を提案します。
マスカット基金の活動を代表するジンバブエでの取り組みに
関する国際開発ジャーナル掲載記事
運営メンバー
当基金の運営は、主に出資者である元国際耕種株式会社社員によって行われており、構成メンバーは以下の通りです。
阿部 昌宏
大沼 洋康
小島 冬樹
湖東 朗
財津 吉壽
東海林 知夫
長谷川 繁弥